萬屋ドラム教室 "Keep Swing": 2012/01

2012/01/30

Kendrick Scott @ PIT INN 新宿

2月4日(土)新宿ピットインに Vicente Archer Trio が出演します。ドラマーは今最も活躍している若手ジャズドラマーの一人、 Kendrick Scott です。去年もちょうど今くらいの時期に XAVIER DAVIS TRIO で来日して、その時にドラムマガジンにインタビューが載ったので、ご存知の方も多いかと思いますが、本当に素晴らしいドラマーです。

ケンドリックは、私がバークリー2年目だった1998年の秋に初めて会いました。その当時、学生が最も憧れて、かつあまりの難解さに悩まされていた、カリスマドラマーの一人に Jeff "Tain" Watts がいます。ジェフ・ワッツの演奏はテクニック的にもとても真似出来る様な物ではありませんが、それだけでなく、3拍フレーズ、5拍フレーズ、メトリックモジューレーションを織り交ぜたアイデアがとても難解で、理解するだけでも必死でした。

ケンドリックはそんなジェフ・ワッツ技を軽々と決めまくっていたので、第一印象からして強烈でした。しかし、体もゴツいし見た目もイカツイので、まあ30歳くらいの人だろうと思っていたら、な、なんと!その当時若干17歳!!本当にぶっ飛びました。

その後トランペットの TERENCE BLANCHARD のバンドに加入して一躍有名になり、一気にトップドラマーへと駆け上がって行きました。去年ピットインで久しぶりに見た時は、あまりの進化に再び度肝を抜かれました。

今回はボストン時代からの相棒であるベーシスト、 ビセンテ・アーチャー がリーダーのバンドなので、息のあった素晴らしい演奏を聴かせてくれる事でしょう。興味のある方是非見に行ってみて下さい。

ピットイン以外でも見る機会はあるので、詳しいツアーの情報はツアーを企画されているの Office Zoo のウェブサイトでご確認下さい。

http://www.zoojazz.com/

教室のウェブサイトも是非併せてご覧下さい。

2012/01/29

ドラム譜の読み方

開設したまま、いきなり更新が滞ってしまうのは避けたいので、頑張って更新していきます。と言っても、これからしばらくは、以前教室のウェブサイトの「メソッド」のコーナーに載せていた内容に多少の加筆修正をしてこちらのブログへ移すという作業が中心になりそうです。

これからこちらのブログで、教則的な内容にも触れていこうと考えているので、この先ドラム譜を載せる事もあるかと思います。今日は初歩の初歩に入る更にその前で、ドラム譜の簡単な読み方を説明します。

ドラム譜もピアノ等の一般楽譜の例に漏れず5線譜を使って書きます。しかしドラムに音階はないので、5線譜を使いどのドラムを演奏するかを指定します。まずはそれを覚えて下さい。

ドラムセットのセッティングでタムやシンバルの数に決まりは無く、人によって違います。当然タムやシンバルの数が多くなればなるほど譜面も複雑になって来るので、とりあえず今はハイハット、スネア、ベースドラムの、最もシンプルな構成で説明します。とりあえずこれらの音符がどの楽器を差しているのかが分かれば、簡単な8ビートの譜面はすぐに読める様になります。



  1. .Hi-Hat (右手):2枚のシンバルを重ね合わせたものです。スタンドにペダルが組み込まれていて、足で踏んで演奏する事もできます。8ビートでは右手で8分音符を叩きます。
  2.  Snare Drum(左手):小太鼓の事です。8ビートでは2・4拍(バックビート)のアクセントを叩きます。
  3. Bass Drum(右足):大太鼓の事です。ペダルを使って右足で演奏します。8ビートでは1・3拍で踏みます。
  4. Hi-Hat / Foot(左足):右手がライドシンバルを叩いている時に、2・4拍(バックビート)でスネアと同時に踏んだり、 記譜法は異なるけど、ハイハットのリズムに微妙なニュアンスを付けたり、と色々な役目がありますが、初心者のうちは意識しなくても良いです。 右手で刻んでいるリズムがルーズにならないように、つま先に重心を掛けてしっかり踏みましょう。
ドラムの記譜法というのは厳密に定められた共通のルールと言うのが無く、出版社や、譜面を作る人、更には使っている譜面作成のソフトによって違って来ます。ここで説明している記譜法は私がバークリーで教わった物です。代表的な譜面作成ソフトである Finale もこの記譜法に則っているので、ある程度は広く認知された記譜法だと思いますが、市販のスコア等でこれとは違った記譜法を見かける事もよくあります。通常は凡例が出ているので、詳しくはその都度確認する様にして下さい。


教室のウェブサイトも是非併せてご覧下さい。

2012/01/24

ブログ開設のご挨拶

今更ながら、改めてブログをやってみようと思っています。

以前もブログの形式で教則コーナーの様な物を運営していた時期がありました。しかし、この手の物は移り変わりが激しくて、当時ブログを開設していたプロバイダーが閉鎖となり、その時にブログも辞めてしまいました。

また、更にその前は Apple の iWeb をつかって教則コーナーを作っていた時期もあり、今も教室のウェブサイトからその当時の物を閲覧出来る様にしてあります。iWeb は GarageBand で作った音源と譜面の Jpeg をセットで載せられたりして、非常に使い勝手に優れたいた反面、記事のカテゴリーが作れない、ガジェットを追加出来ない、更には検索エンジンに引っ掛かりにくい、等々不便な点もたくさんありました。そして、そもそもが MobileMe のサービスを補完する様な位置づけの存在だったので、Apple が iCloud への移行、及びMobileMe の廃止をアナウンスしている今、将来的には使えなくなってしまうだろうという不安もあり、今更 iWeb で新たにブログを開設する気にはなれません。

そんなこんなで色々考えた結果、Google の Blogger を使ってみる事にしました。教室のウェブサイトは Bind というソフトで作っています。このソフトでは、対応しているいくつかのプロバイダーで開設したブログをウェブサイトに組み込む事ができます。その対応プロバイダーリストのトップにあったのが Blogger だったと言う至って簡単な理由です。

また、Google は業界最大手の一つですから、サービスを簡単に打ち切ったりはしないだろうと言う期待も込めています。更に YouTube との親和性も高い様なので、将来的には動画も載せて行きたいと思っています。

ペースを掴むまでは、以前よそに載せていた記事をリメークしたりと言った事が中心になるかも知れませんが、出来るだけこまめに更新出来る様に頑張ります。これからお付き合いの程をよろしくお願いします。

教室のウェブサイトにどのように組み込まれるか、テストを兼ねてまずはご挨拶まで。

教室のウェブサイトも併せてよろしくお願いします。