萬屋ドラム教室 "Keep Swing": ドラマーのためのジャズ講座:はじめに

2012/02/04

ドラマーのためのジャズ講座:はじめに

以前から公開している、ドラム初心者の方のための教則的な内容を、こちらのブログに移設する作業を先にやってしまいたいと思いながらも、昔の記事をいじるのでは中々モチベーションがあがらないので、新たなシリーズを始める事にしました。

大げさなタイトルですが、ジャズを全くやった事が無いドラマーの方に、ジャズを演奏するために最低限理解しておきたい事を説明して行きます。

私事になりますが、私がジャズを叩きたいと思ったのは高校生の頃でした。最初ドラムを始めた頃は、その当時流行っていた Guns & Roses 等のコピーバンドをやっていました。しかし周囲の影響もあって、そこから次第にルーツを遡る様になり、Aearo Smith, AC/DC, Led Zeppelin, Rolling Stones, Beatles, Animals 等を聴く様になりました。Rolling Stone, Beatles, Animals を聴いているうちに、更にそのルーツであるCuck Berry, Littel Richard, Ray Charles 等、いわゆるオールディーズと呼ばれている音楽を聴く様になりました。

上記の通りシンプルな音楽ばかり聴いていので、ドラムを始たビギナーの頃から、自己流の耳コピでだいたいなんとかなってきました。しか50年代の録音を聞いた時に、ロックドラムの叩き方では雰囲気やニュアンスを全く表現できない事に衝撃を受けて、一気にオールディーズにのめり込んでしまいました。聴いて行くうちに、この頃の音楽はドラムのビートがジャズの4ビートでスイングしている事に気づき、ジャズを聴く様になりました。更に、その後 Philly Joe Jones を聞いたのが自分にとっては決定的で、レッスンを受けてルーディメンツの練習を始めたり、本格的にドラムを練習する様になりました。

ジャズを聴き始めた当時、私のジャズに関する印象は以下のような物でした。
  • まずテーマと言われる最初のメロディーは聴きやすくて覚えやすい。スタンダードと言われる曲は、どこかで聴いた事がある曲もある。
  • テーマが終わると管楽器(例えばトランペット)が長々とソロを吹く。場合によっては2〜3分。理解しようと思って一生懸命聴くけど、それまでポップロックでせいぜい3〜4分くらいの曲しか聞き慣れていないから、とても集中力が続かず飽きる。
  • 頭がボーッとして来た頃、ようやく最初のソロ(上の例ではトランペット)が終わった。と思ったのもつかの間、すぐに次の楽器(例えばサックス)が同じ様に長〜いソロを吹く。もう次第に意識がもうろうとして来て音楽には全く集中できていない。
  • やっと2番目のソロ(上の例ではサックス)が終わったと思ったら次はピアノ。CDを止めようか迷うけど、なけなしの小遣いで買ったCDだしとりあえず最後まで聴かなきゃ、と我慢。
  • やっと終わった?と思えば今度は、な.な.なんとベースソロ!? 勘弁してくれ〜、もう睡魔に勝てません。
  • うつろうつろしていると、突然トランペットがっ!と思いきや突然ドラムソロ!!一気に目が覚めます。
  • どういう仕組みか分からないけど、短いドラムソロを何回かやったら最初のテーマのメロディーに戻ってお終い。
実際教室でジャズドラムをやりたいと思っている方々と最初にお話してみると、ほとんどの方が私の高校生の頃と同じ様な状態です。もちろん、楽器を演奏しないでリスナーとして楽しむのであれば、「何となく雰囲気が好きだから」でなんら問題ありません。しかし、ジャズを練習して、他の楽器とセッションするためには最低限理解しておきたいポイントがいくつかあります。

そんな事をこれからしばらく説明して行きたいと思っています。また、楽器を一切演奏しないジャズファンの方も、いくつかポイントを理解していると、聴いた時の楽しみが100倍(?)になること請け合いです。

次回以降に乞うご期待!(って掛け声倒れにならない様にがんばります!)

教室のウェブサイトも合わせてよろしくお願いします。

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